fra-foa(フラホア)ーライブレポート 2002/11/3 Don't Be. Only Listening

2002.11.03

中央大学文化祭「Don't Be. Only Listening」

 

前回のfra-foaライブ「013」の時にゲットしておいた、中央大学文化祭ライブのチケットを改めて良く読んでみると、ある間違いに気づきました(^_^;)←またかよ!

買う前に私は中央大学と聞いて、東京の青山にある中央大学だと思っておりました。←この時点ですでに間違ってるけど…(本当は後楽園と市ヶ谷にあるみたいです)

まあ、東京内なら何処でもそれほど遠くないな!

なんて考えでチケットを購入したのですが

えーと、はずれでした!(T▽T)

実際のライブ会場は神奈川県、多摩市にある中央大学キャンパスで行われるものでした。

あー!!あと10日ぐらい遅くやってくれれば、ちょうど神奈川に転勤した頃だから、かなり近くなったはずなのに~!!ヾ(≧∇≦)〃

はー、相変わらず抜けているというか運が悪いというか、すっきりしないですねー

まー今さら自分の不甲斐なさを嘆いてもしょうがない。

というか、いつも通りなので頑張って行きましょう!←嫌ないつも通りだな…


さてそんなわけで、当日は2時間半近くかけて、神奈川県多摩市の中央大学キャンパスに到着しました。

わーい、モノレールに乗れたぞー!(o・∇・)o

さて駅を出るとすぐにキャンパスは見えますが、入り口が良くわからない。

なのでとりあえず、人が沢山向かっている方に、こっそり着いて行きます。←いや、こっそり行かなくても…

そして、確か林の中を潜り抜けて、中央大学の入り口を発見!

早速潜入!

うわー学園祭だー!

大学の学園祭に来るのは初めてだなー

自分の大学の学園祭には結局一度も行かなかったし…

さすがに大学ともなると盛大だ!

と、少しウロウロしていると、売り子さん軍団に捕まった。(^▽^;)

「すいませーん!お団子いかがですか?(^^)」

と女の子4,5人に囲まれる。

「いかがですか!?(集団ハモリ)」

ああ、周りの人が避けて通っていく…誰かヘルプ…

うー!この売り方はずるくないっすか?(T▽T)

通行人の好奇の目にさらされつつ、半ば強引に1個300円もするお団子を買わされました。

あの、高くないっすか?

一個ですよ!一本じゃないですよ!まあ、多少大きいけど…

一種のカツアゲですか?←そこまで酷くは無いです。

しかもこのお団子があまり美味しくな…いや、なんでもないです(;^_^A

「お味はどうですか?(^^)」(期待の眼差し)

ギクッ!

「お、美味しいです!(^^)」←偉いぞ、私!


などと、いいカモ(T▽T)にされたところで、ライブの会場である「9号館クレセントホール」という建物を探します。



なんて広いキャンパスなんだ!

どこがどこだかさっぱり分からない(^^;)

しばらく売店場を行ったり来たりするが、見つからず。

売店を離れ、公園(!)を抜け、その先に「9号館クレセントホール」なるものを発見!

すげーなー、中央大学

で、9号館に着いた私は、側でやっていた素人バンドの演奏を鑑賞します!

おおっ!CUNE(キューン)の曲ではないですか!?

うーん、バンドは楽しそうですねー♪


そんな感じで時間を潰しながら、ライブの開場を待ちます。

チケットの番号順に並ばされ、係りの人の誘導でライブ会場へどんどんと人が入って行きます。

ここの係りの人で一人面白い人がいて、入場できるチケット番号の書かれたダンボールを掲げながら、踊っています(^^;

それはもう楽しそうに右へ…左へ…と…

入場者はみんな不思議そうな顔をしてその人を見ていますが、その「踊る係員」はそんなことお構いなしに笑顔で踊っています。

私もどうリアクションして良いのか分からなかったので、見て見ぬ振りをすることにしました(;一_一)←明日は我が身…というか、すでに我が身?(^^;

そんな他人とは思えない人を見つつ会場に入ると、そこは2,000人は入れるのでは?というすり鉢状の講堂でした!

でかっ!

しかし、実際にお客が入る場所はその講堂の前面だけで、左右の座席にお客は入れないようです。

なんかスカスカで寂しい感じがしますが、気付かなかった!と自分に言い聞かせ、早速空いている席を探します。

さすがに前の方は空いてないなー・・・ん?

なんと、一番左の列の最前列に一つだけ座席が空いているじゃないですか!?

やったー!!あそこにしよう!

走って行きたい気持ちを抑え、冷静な顔(-_-)で足早にその席に向かいます。

なんとか座席をゲットした私は、もしかしたらこの席はそばにいる人達のお友達の席なのかなー?

なんてドキドキしながら席に座っていましたが、どうやら本当に空いていたらしく

なんと私は最前列でfra-foaのライブを見ることが出来そうです!\(T▽T)/

やばい!こっちが緊張してきた。

ライブを最前列で見るのは初めてです。

そんな、何故か居心地の悪さを感じながら、ライブの開演を待ちます。

それに隣の女性2人が私の後ろの3人くらいの人達とお話しています。

これが、なんか私が邪魔者のような感じがして、さらに居心地が悪い気がします(T▽T)←小心者

それはさておき(?)、ステージは体育館のステージの様な感じで、最前列の私は5歩ほどで登れる距離です。

でも結構広いです。

そのステージの下に恐らく中央大学の学生の人が警備(?)するかの様に片膝をついて見張っています。

この警備の人と、どうも目が合ってしまって気まずいです(^^;

あれ?この人さっき踊ってた人じゃないですか!?

あぁ、今度はスライディングとかしてるよ…

なんて気になる人なんだ!


その人の行動を観察しているうちに、いよいよライブが始まりました。

まずは、「ART-SCHOOL」というバンドの演奏が始まりました。

ボーカル&ギター、ギター、ベース、ドラムの4人バンドです。

えー、私はART-SCHOOLさんのライブを見るのは初めてなんですが、名前だけは何処かで見たことがあるので、どんなバンドかなー?と言う感じで見てました。

取り合えず歌詞はほとんど聞き取れないので、リズムに合わせてノリます(^_^;)

アートさんの音は、そうですねー、すごく激しい音なんだけど冷たい感じがしますね。

「どうせ誰も俺のことは分からないだろうけどさ。」

みたいな印象を受けました。

うーん。なんだろう?

別に嫌いではないんですが、何かが物足りない…

何故だ?歳か?Σ(T□T)

高校生の頃に聴いていれば、ハマったかもしれません。

前半はさぐり、さぐりの演奏でしたが、中盤から段々と盛り上がって来ました!

でも、後半は少しダレ気味になって来てました(^_^;)

MCでは

「世の中って刹那(せつな)いですよね…」

あと

「(フラホアの)ボーカルの人、かわいいですよね…」

とも言ってました!

えぇ、ちさ子さんはかわいいです!

でも「かわいい」だけじゃないですよ!?( ̄ー ̄)

そんな感じで、微妙な空気のままアートさんのライブが終了しました。


アートさんが退場すると同時にスタッフの方達が一斉にセッティングの変更を行います。

ささこうも出てきて、ドラムのセッティングをしています。

その間私はそのセッティングの様子を見たり、トイレに行ったりしながら開演を待ちます。

ここで、私がトイレから帰ってくると、私の隣にいた女性2人が

「席を替わって頂けませんか?」

と聞いて来ました!

「えっ!!いいんですか?」

と聞くと、ベースの平塚さんのファンらしくて、一番左に居たいらしい…

わーい!嬉しいな!

ってことで、早速席を替わって頂きました!(^^)v

ありがとうございますm(__)m

うーん、ささこうが良く見える!

そんなワクワクしながら待つこと、20分くらい経過したでしょうか?

ステージのセッティングが完了し、いよいよfra-foaのライブが始まりました!

まずは演奏隊のささこう、たーぼー、学が配置に就き、軽やかにちさ子さんが登場しました。

おおっ!今回も前回のライブ以上にちさ子さんはにこやかです!

切羽詰った雰囲気も好きですが、やっぱりにこやかなライブは楽しいですね。

えぇ、もうしょっぱなの「blind star」の時点でノリまくりです!

だけど周りの人たちはあまりノッて無いので、少し恥ずかしい…

あー!もう知ったこっちゃ無いです!

笑わば笑え!って感じ。

さらに拳も挙げたいんだけど、一人で拳を挙げるまでの度胸は無い(^_^;)←ショボ!

「blind star」が終わると確かちさ子さんのMC。

ちさ子さんがこんなにしゃべってるライブは初めてです。

確か「チケットの代金が1800円だから、180万倍楽しんでいってください!」ということを言っていたと思います。

えぇ、頑張って楽しみますよ!

楽しむためには「楽しむ努力」が必要なんだって気付いたから…

そして、お次が「煌め逝くもの」です!

ワーイ!しょっぱなから飛ばしてるねー!

曲名通り、煌めいています。

眩しい(*ノノ)

何か照明のせいだけではない眩しさがステージから降り注いできます。

最後はライブバージョンに展開して行きます。

やばいー!やっぱりこの展開好きだー!!

うぅ、拳を突き上げたい!

でも周りの人は誰もやってない(゜ー゜;

きっと、この椅子があるから距離が出来てしまって、みんながお互いの出方を伺っている感じになってしまってます。

くー!!拳を突き上げる代わりに、目一杯ノリます。

そしてそのまま「プラスチックルームと雨の庭」に突入します。

相変わらず、この曲は効くなー…


「そんなに 優しくしないで

僕はあまり 人に愛され慣れてないんだ

でも そんな事言ってるくせに 誰よりも

強く愛されたいと 望んでる…♪」


痛い!痛い!痛い!痛い!

凄く自分の心の弱い所を突いてきます。

見透かされているようで、恥ずかしいような、でも安心するような…

なんか最前列のくせに、ちさ子さんをまともに見れない…(^_^;)

なので、演奏隊ばかりを見る。


「いつも僕は 心のどこかで冷めてて

優しさをはねつける 弱い自分がいた

なのに人に 見放されてしまうのが怖くて

誰かがくれる愛情に すがりついてた…♪」


自分に優しくして欲しいくせに、優しくされると「私はそんなに弱くない!」とはねつける。

そして、今度は放って置かれると優しさを執拗に欲しがる。

本当は心の奥底まで入って来て欲しいのに、深入りされるとウザったくなってくる。

人に好かれたいと思っているくせに、その重さに耐えられず逃げ出したくなる。

矛盾だらけの心が自分という存在を曖昧にさせる。

この曲が終わり、たーぼーがチューニングをしている時に、ちさ子さんが咳払いをしています。

「張り切り過ぎてのどが変…」

そういってエッヘン、エヘンやっていると、客席からも咳払いがいくつか聞こえてきます。

「なにもみんなでやらなくても…(^^;」

と、少し笑いが。

そしてお次は「lily」。

3拍子系の独特の世界ができます。

もう半分以上夜になっている夕焼けの空の色…

君と僕の距離。

過ぎ行く時間(トキ)と共に曖昧になる記憶、強まる君の感覚…


ここで確かちさ子さんのMC。

「今日、地方からわざわざライブに来てくれている人がいて、その人にはラジオで大変お世話になってたんだけど…

そのラジオをやっている間に私の誕生日があって、お祝いとかしてもらったりしたので、何かお礼がしたいなってことで、その番組が終わる時に、その人の前で歌った曲です。」

そういう経緯(いきさつ)を話した後、「オブラートで包んだ水みたいな君に」が始まります。

やっぱりこの曲もやばいー(T▽T)

泣きそう…


「ねぇ どこまで 人は"独り"なの?

吐いて捨てるほど あふれてるのに

"ふたり"になれる 君 をそう ずっと探してた---♪」

街の雑踏の中、沢山の人が溢れているのに、すべてガラス越しに見える瞬間。

これだけの人がいるなかで、「私」という存在をどれだけの人が気付いているのか…


「そんな重いもの ひとり 背負ってたの?

ずっと そんな 崩れそうな足で 立ってるの?

ねぇ もっと 君の事 知りたいの

君を強く 抱き締めたいの

望む時は いつも そばに いるから---♪」

「いるからー♪」の部分で息の続く限り伸ばす。

空間が震える。

頭の奥にちさ子さんの声が染み渡る…


「人なんて 信じちゃいなかった

裏切られる前に 裏切った

でも そのたびに 失くしてったのは この「自分(こころ)」だった---♪」


人はどんなに奇麗事を並べても、最終的には利己的(自分が得をする)にしかならないと思う。

だから私は人を100%信じることはない。

特に自分の都合ばかり押し付ける「大人」とかいう人は信じない…

今の世の中は悲しいことだけど、多くの人は100%人を「信じる」ということはしないだろう…

意識的にしろ、無意識的にしろ、保険をかけるものだと思う。

何故なら、100%人を信じると、裏切られた時に壊れてしまうからだ。心が。

それだけ「信じる」ということは難しいことだと思う。

それでも人を「信じたい」と思っている自分もいる。

そんなはずはない!と。

人を信じれる強さ…



他人に優しくしたりするのも、その人が笑顔になってくれると嬉しいという気持ちと共に、自分にも優しくして欲しい、人に好かれたいという気持ちが大なり小なりある。

もしくは、その優しくしている自分に自己陶酔するためなのかも知れない。

時にそれがどうしょうもなく、偽善に思えすべてを破壊したい衝動に駆られる。

しかし、破壊して誰かを傷つけても、その傷つけたことに対してまた自分が傷つくという悪循環を起こすだけで、誰も報われない…

だから、例えその優しさというものが、偽善だったとしても「傷つけるよりまし」と思うしかない。

だけどこれも人によっては「その考えがより人を傷つけている」と言う人もいるだろう。

なら、どうすれば…

曲が終わり、ちさ子さんが舞台袖にはけると「013」ツアーから導入された演奏隊のみのセッションが始まります。

今まで以上にささこうのドラムをじっくりと見る。

あっ!ささこうと目が合った!(気がした)

リズムに合わせ、さらにノル。

ささこうが楽しそうにドラムを叩く。

体をグラインドさせながら、低音を奏でる平塚のベース。

ギターをこれでもかとかき鳴らすたーぼー。

歌がなくても伝わる気迫…

そして、セッションが終わり、たーぼーのMC。

「学園祭はいいねー。この独特の雰囲気が…」

「今日このライブを運営しているのが中央大学プロデュース研究会なんですけれども、学園祭に呼んでくれてありがとうございます。」

「だけど、プロデュース研究会って何やってるんだろうね。みんなプロデューサー志望なのかな?」

「でもプロデューサーなんてみんな胡散臭(うさんくさ)い…ごめんなさい。嘘です(・・;)」

「…うーん、あんまり話すこともないので…」

あら。そうなんですか?

たーぼーのMC結構好きなんですが…

ちさ子さんが舞台袖から帰って来ました。

たーぼーのMCを受けて、

「たーぼーはうまく話せないからギターやってるんだよね?」

とからみます。

たーぼーは「そんなことない」とでも言うかのように、手をひらひらとさせてます。

そしてちさ子さんのMCで、

「最近急に寒くなってきて、空もキレイになって…」

という言葉に即座に反応する私。

おおっ!!来ましたね!?(゜ー゜☆

「澄み渡る空、その向こうに僕が見たもの。」

いやー!!( 」´0`)」<(壊)

最前列でこの曲が聴けるとはー!!

ああっ!拳を挙げたい!(うずうず)

ちさ子さんの気合も凄い!(うずうず)

曲のリズムのアクセント(?)に合わせて首を振ろうとしたとき、ささこうと目が合って(たぶん)、一緒に首を振った!!

その瞬間、私の頭の中でささこうの声が聞こえた気がした…

「楽しいな(^^)!?」

って。

これが引き金となり、私の中の箍(たが)が外れた…

勢い良く拳を振り上げる!

届け!

届け!


「望んでも自分はただ無力で

青く澄んだ秋の空遠すぎて

思い詰めてしまう自分が悲しくて

かなわない事もあるよって、笑った。♪」


望む。

みんながバカをやって、心から笑っていられる時を。

望む。

一人一人がお互いの存在を解り合える世界を。


でも、そんなことはありえない…

理想と現実のギャップ…

無力感。


「僕は僕のために 自分を削って燃やすよ

誰かの心に一瞬でも 響いたなら

僕はこの世界に 生まれてきてよかったんだね・・・?♪」


自分が生きている意味。

そんなものは無いのかも知れない…

自分なんてものは、太平洋に落とした1円玉くらいでしかない。(いやいや、視点を宇宙とかにするともっと小さい)

広い、あまりにも広い世界に対して、あまりにもちっぽけな自分。

自分が何かをした所で、世界は何も変わらない…

ずっとそう思ってた…

でも

それでも、何か意味を見い出そうとした時

それでも、水面に1円玉を投げ入れた時

大きな波を起こすことは出来ないかも知れないけど

自分の周りだけでも、その波紋は伝わるはず…

ちさ子さんの清々しい笑顔!

あぁ…この人は投げ入れた…それこそ命懸けで…

そして、見つけたんだな。きっと…


もし

一人一人が1円玉を投げ入れたとしたら、それは水面を覆い尽すほどの大きな波になるんじゃないか?

もし

一人一人の「意識(世界)」が変わったとしたら、望みは叶うんじゃないか?


音楽にはそのパワーがあるんじゃないか?


「いつかは消えるのなら

「生きている」愛しさや

悲しみや辛さまで 受け止めるんだ

僕はここにいるよ

ちゃんと感じて、いるよ?

誰かがこのちっぽけな僕を求めてくれたら…

僕はもう、それでいいよ

君に会いに行こう。♪」


そこには「人」がいました。

すべてを受け入れる覚悟を背負った人が。

喜びや、楽しさを受け入れるのは容易(たやす)い。

けど、悲しみや辛さを受け入れるのは、本当に難しい…

なんて純粋(きれい)な人なんだ…


曲が終わると客から歓声と拍手が起きますが、そのまま「crystal life」へ突入します。

やはりこの曲はバンドのトリップ感が一段と上がる。


「明日はもう「あなた」はいないから

今 強く 抱いてたいの

あなたに遭い すべての「過去」が 意味を持った♪」


「自分」を探して、探して、探し続けたちさ子さんが辿り着いた一つの答え。

それは「あなた」という瞬間の存在をただこの腕で強く抱いていること…

いつか訪れる終焉を常に感じながら…


ちさ子さんから様々な感情の混ざった渦が押し寄せてくる。

「愛しさ」「不安」「願い」

感情を共有する瞬間…


きっと、これが「音楽の原点」なんじゃないかと思いました。

じゃー、そもそも「音楽」って何なんだろう?

どうして「音楽」が出来たんだろう?

考えて見ました。

音楽の原点は、今で言う民族音楽なのではないでしょうか?

今の音楽理論と呼ばれるものが出来る前は、その人が気持ちいいと思うリズムや、メロディーなどを好きなように発していたのではないか?と思います。

そして、そのメロディーやリズムにより自分の感情を表現し、人と共有したりしてコミュニケーションを取っていたんじゃないかなー?と思ってみる…

と言う事は、音楽の原点は

言葉だけでは伝えきれない想い(感情、考え)をリズムや、メロディーに乗せることでより相手に多く伝える

ための手段なのではないかと思います。

曲が終わっても少しぼーっとする…

そして、ステージが赤い照明に反転する。

切迫した雰囲気を出すベースが会場を揺らす。


「月と砂漠」


fra-foaのデビュー曲です。

デビュー曲からこんなにマニアックな曲を出すとは…

素敵過ぎます☆

これがライブで聴く初めての「月と砂漠」だと思っていたのですが、よく調べてみるとすでに2回聴いていたようです(^^;

さすがです。私の記憶力!

ちさ子さんがマイクスタンドを振り回す!(ノ≧∇≦)ノ

さらにはステージに寝転んで床の上を泳いでいます。

たーぼーも暴れています。

沸き起こる衝動。

「怒り」「焦燥」


「溢れ狂う人ごみの中で

羽根のない自由がはびこる♪」


「自由」の意味を勘違いした人々が、心ある人達を迫害する…

何かがおかしい。

現実に対する違和感。


「あとどれだけ生きられるのか

あとどれだけ許されるのか♪」


はたして自分が死ぬ時「精一杯生きた!」と胸を張って言えるだろうか?

もし、明日死んだとしたら「生きて来て良かった」と言えるだろうか?


ちさ子さんが暴れる。

やはりちさ子さんの暴れっぷりも好きだ。

私も一緒に暴れる。(といっても激しくノルくらいだが…)

しかし、以前ほどの内へのエネルギーは無く、どちらかといえば外に対してエネルギーを発していたように感じた…

でもそれもそのはずだと思う。

ちさ子さんは見つけてしまったのだから、それほどの「焦燥」は無いのではないだろうか?

曲が終わるとお客の歓声と拍手を受けてメンバーが退場して行きます。

メンバーが去ってからも、拍手が鳴り止みません。

しかし、無常にも客電が点き退場を促すアナウンスが流れます。

だけどお客は納得するはずも無く、アンコールの拍手を続けます。

私も全然納得いかない。短い!もっと聴いていたい…

でもやっぱりアンコールは無いようです。ブー!('ε'*)

場内アナウンスで退場の規制が掛けられる。

取り合えず前の方の私はまだまだ退場出来なそうなので、席に着きます。

順番が来るまで席を替わってくださった女性とお話をします。

女性:「いやー、凄いノリ方でしたねー(^^)」

私:「いえいえ、お恥ずかしい…(^_^;)」

女性:「fra-foaファンは長いんですか?」

私:「まだすごく最近で、確か3月3日の下北沢が初めてだったんですよー。」

女性:「へー、そうなんですかー。」

などと当たり障りの無い会話をする(^^;)

すると後ろの3人ほどの男性陣とこれからオフ会をやるそうです。

「良かったら、オフ会に来られませんか?」

と神のお言葉を頂く!

ああっ!何ですか、あなた様は!女神ですか?

と内心はもう行く気満々で、だんじり祭り並みのワイサ!ワイサ!(掛け声は適当)となっていますが

「えっ!宜しいんですか?(・・;)」

と謙虚に聞いてみる…

「もちろんですよ!(^^)」

め、女神様じゃー!皆の衆頭が高いぞー!(シ_ _)シ  ハハァーー←代官?

って感じで(別に土下座はしていない)、オフ会に参加させて頂けることになりました。

えぇ、オフ会とやらに参加するのは初めてで、何がなんだか分からないけど、取り合えずその女性(Sさんと判明)に金魚のフンよろしく、憑いて…いや付いて回ります。

「どうもー、Sさん!」

「Sさん、オフの場所どこー?」

など、何やら忙しそうです。

あぁ、有名な方なのでしょうか?

などと勝手に想像していると、次々と人が集まって来ます。

えーと、私は誰も知らないので、取り合えずそばにいる方と当たり障りの無い会話などをしてみる。

が、自分の話術の無さが露呈して、会話が続かない…(T▽T)

リスペクト!明石家さんま!(彼の話術は凄い…)

まー、そんな感じでオフ会の会場までの道のりを、ぎこちない会話をしながら進みます。

周りの方にSさんはどういう方なのかを聞いてみると

「忙しい人」

とか

「宴会部長」

とかいう答えを頂く。

ふむ。やはり何か只者では無い方なんだな!と感心してみる。

オフの会場は何やらお化け屋敷みたいな所。←何じゃそりゃ!

結構有名なお店らしいが、そういう情報に疎い私は良くわからない…(^^;

暗ーい部屋の長いテーブルに15~6人(覚えてない)くらいが座る。

むむむ。(-"-;)

誰も知らん。←当たり前

全員が集まった所で、何やら自己紹介が始まる。

最初の2、3人の名前を聞く、4人目あたりからもう誰が誰だか分からなくなる。

覚えられん!(記憶力無さすぎ!)

いや、別にその人のことをどうでもいいと思っている訳ではないんですよ!

ちょっと、私の話を聞いてくださいよ!

私は名前は覚えられないけど、その人の顔と、どういう人なのかは結構覚えてるんですよ!(た、たぶん…あ、しゃべったことある人限定ね)

だって、名前なんてただの記号じゃないですか!?

その人がどういう人かが分かれば、呼び方なんてどうでもいいと思ってるんです。←どう言っても、言い訳です。

逆に名前だけ覚えててもその人のことを否定している方が嫌じゃないですか?

だから、別に私のことも「腐乱兼」でも、「でかいの」でも、「クックドゥルードゥルー」でも…なんか最後のは全然違う気もするんだけど、どういう呼ばれ方でもいいんです。

その人の中で「私」という存在を肯定して貰えれば!

つまり、名前なんてどうでもいい!(あ、言い切った…)

でも、明日から「クックドゥルードゥルー」って呼ばれたら、だいぶ悲しみます。(T▽T)

さてそんな訳で私の番なんですが、初めてのオフ会で緊張しているので、まったく面白いことが浮かばない…(いや、普段から面白くないって突っ込みは無しで!)

「あ、Y(本名)と言います。オフ会初めてなんで、宜しくお願いします。」

うゎ!普通…(^_^;)

どうなの?どうなの?この小心っぷりは!

母さん情けないよ!(((ρT-T)ρ←か、母さん!?

で、一通り皆さんの自己紹介が終わります。

うーん、辛うじて私の周りの席の人くらいは今の所覚えてるかな?

「あっ!えーと、~さんですよね!?」

「いえ、○○です。」

…腕立て10回で許して下さい~_| ̄|○

などと、表面上はにこやかな私ですが、内心はてんやわんやなオフ会でした。

本当はもう少しお邪魔していたかったのですが、友達との先約が入っているため、私は一足先に帰らせて頂きました。



いやー、今回のライブは清々しくて、大満足なライブでした!

少し短い気がしたのが、気になりますが、前回の大人しいライブ(といってもfra-foaとしては大人しいってことで、十分激しいライブでした)を見て、これからもっと大人しくなってしまうのかなー?なんて思っていたのですが、「月と砂漠」などの激しいナンバーも聴けて、さらにちさ子さんの暴れっぷりも見れて、凄く嬉しかったです。

また、初めてオフ会と言うものに参加させて頂き、私の世界がさらに広がったと思います。

Sさん本当にありがとう!(私信)


えーと、今回は曖昧な記憶を無理矢理引っ張り出してきたので、なんかまとまらないのですが、このライブで一番忘れられないのが、ささこうとのアイコンタクト(勝手に思ってる)が一番の印象に残っております。

あの瞬間、私は自由だったような気がします。

もう私は「No music , No Life」な感じになってしまってるのではないかと思っております。

また、今回の文章を書くにあたって、参考にさせて頂くことを許可してくださった「night shadow EXPRESS」のNonさんに感謝いたします。


そして、こんな稚拙な文章を最後まで読んで下さったあたなにも感謝いたします。

あなたが私を認識してくれるから、私はここにいることが出来ます。

あなたにも「自由」が届きますように…