議論をするということ

みなさん、議論は好きですか?

 

自分は結構好きなのですが、好きじゃない議論というのがあります。

 

 

ネットやTVで討論番組なんかを見たりするのですが、いつも違和感を感じてしまいます。

 

なんだかみんな議論ではなくて、論破のし合いをしているように感じます。

 

論破というのは、自分の論が正しくて、相手の論が間違っていると言い負かすことです。

 

いかに相手を言い負かすかという所に、目的が行ってしまっているように思います。

 

自分が考える議論というのは、自分は自分が見た世界しか分からないから、別の人が見た世界を聞いてより正しい姿を見つけるということが議論だと思っています。

 

例えば以前の<世界の見方>で紹介した図で表すと。

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こんな感じで青い部分が本当の姿だったとして、議論ではなくて、論破合戦になったとします。

 

そして、相手が論破で勝った場合は以下のような図になると思うのです。

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相手が勝った場合、このピンクの部分の姿しか見えないということになってしまうのではないでしょうか?

 

このように論破で勝った負けたを目的にしてしまうと、本当の姿が見えず誤った判断をしてしまうことになるかも知れません。

 

なので、議論をするというのは、自分が気づかない姿をお互いの世界を説明し合うことで、本当の姿を見えるようにしようというのが良いと思っています。

 

が、この考えが常識になっていないので、討論番組を見ても「あいつが言っているからすべて間違っている!」みたいな流れになってしまい、本当の姿が見えず、もやもやした気持ちになることが多いです。

 

なので自分が好きな議論は、お互いに協力して本当の姿を確認しよう!という議論です。

 

でもこの議論に出会うことは滅多にありません。

 

どうしても相手が言い負かそう、言いくるめようとしてくるので、自分は疲れてしまい「はい。それでいいです。」となってしまうことが多いです。

 

悲しいですね。