fra-foa(フラホア)ーライブレポート 2002/6/11 爆音不可
2002.6.11
縛音不可
待ちに待ったこの日が来ました。
この日のために会社を休み、準備は万全です。
PM6:30渋谷ON AIR WESTに到着、場所がわからなくてしばしうろうろしていました(^^;)
開演が7:00だったので少し焦る。
しかし、一人だと心細いなー…
平日に会社を休んでまでライブに行くほどのfra-foaファンは周りにおらず、というかfra-foaを知っている人すらおらず、一人寂しくライブに行くことになりました(T_T)
でも、逆に一人の方がライブにのめり込めていいかも!と、思い直しON AIR WESTに突入。
中に入ってみると、お客さんはかなりいました。
定員数を見ると300人ぐらい入る箱(ライブハウス)のようなので、100人ぐらいはすでに居たと思います。
とりあえず、前の方をゲットしようと早速ステージから10mくらいの真中より少し、右の位置をキープしライブの始まりを待ちます。
10分前ほどになると、ほぼ満員状態でお客が入れないぐらいになり、店員がもっと前に詰めるように指示します。
そのおかげで、私はステージから5mぐらいまで接近することが出来ました!
やった!凄く近い!嬉しいな!
しかし、fra-foaがこんなに人気があるとは思わなかった…ちょっと嬉しい(^-^)
私の周りにもファンが増えないかなー?
そうこうしているうちに、客電が消えいよいよライブの始まりです。
まずは、ゲストとしてやって来た「NUMBER GIRL」!
そう!なんと、ゲストでナンバガ(NUMBER GIRL)が出演です!
なんて凄い組み合わせなんだ!
ナンバガは一度ライブに行ってみたいと思っていたバンドなので、めちゃめちゃ嬉しい!
1ライブで2度おいしい!
fra-foaありがとう!\(^o^)/
そして、ナンバガのライブが始まりました。
ボーカルの向井さんは一見真面目そうなメガネ君(失礼!)だけど、曲が始まると叫ぶ!
もう、喉が壊れるんじゃないかと思うほど叫んでいる。
歌詞はよく聞き取れなかったけど、世の中に対して何かを叫んでいることは感じることができた!
熱い。
ボーカルも熱いが、ギターの女の子(!)も熱い!
一心不乱にギターをかき鳴らす。
女の子でもこんなに激しい音が出せることに感動!
そして、ドラム!
すさまじいドラミング。
椅子から立ち上がってしまうように激しく叩いている。
すげー!かっこいいぞ!
私はノリノリでリズムに身をまかせる。
ちょっと首が痛くなった…(^^;)
30分ほどでナンバガのライブが終わる。
すごい、ちょっとこれではfra-foaはナンバガに食われてしまうのでは?と、不安になった。
そして、しばらくステージのセッティングの変更が行われる。
そうこうして10分~20分が過ぎ、いよいよfra-foaの登場です。
客電が落ち、青い照明がステージを照らしている。
一気にfra-foaの独特の雰囲気に会場が変化して行く…
しかし、メンバーは普通に登場する。
ギターのたーぼー、ドラムのささこう、ベースの学が客の声援に答えながら配置に付く。
少し間を置いてボーカルのちさ子さんが登場する。
ちさ子さんの登場により、先ほどの独特の雰囲気に戻る。
この雰囲気が表現し難いのだけど、息を呑むというか、別世界に入ったような感じがするのです。
ちさ子さんが登場してからは、客は一言もしゃべらない。
いや、しゃべれない(^^;)そんな雰囲気。
そして、なんのMCも無く曲に入る。
1曲目から新曲(たぶん…)曲名はわからないが、「煌め逝くもの」の流れを含んだ明るい感じの曲に聞こえた。
歌詞は聞き取れないが、リズムにあわせてノル。
周りの客はノッてる人とじっとステージに見入っている人が半々ぐらい。
新曲ではノリ辛らそうだ。
ちさ子さんはまだあまりテンションは高くなく、曲を丁寧に歌っていく。
その後1~2曲新曲が続き、「ブラインド・スター」(これまたたぶん)の演奏時に、たーぼーのギターの音が出なくなるアクシデント。
この時は他のメンバーがたーぼーの分まで頑張って演奏していた。
そしてたーぼーのMC
「またやっちゃった(^^;)」
みたいな照れ隠しの後、
「fra-foaです」
と挨拶
「久々のライブで緊張してます」
「今日は新曲いっぱいやるよ!」
と宣言。
そしてシングルの発売の決定と、9月にアルバムが出ることを報告して、
「まじでいい曲がたくさん出来たので、期待してて!」
と言うような自信のあるコメント。
うーん、これは私もまじで期待しています。
早く9月になれ!
そして、ちさ子さんのMCは無く(緊張してるのかな?)1~2曲新曲?を演奏(ごめんなさい。セットリストは忘れました(^^;))した後、「煌め逝くもの」が始まり、客から歓声が!
この辺りからちさ子さんのテンションがあがりだす。
客もノリノリです。
もちろん私も。
みんなが拳を振りかざす、それを見てちさ子さんは嬉しそうな顔をした後、テンションもさらにあがる。
私も最初は少し恥ずかしかったけど、一緒に拳を振りかざす。
すごい一体感!
ちさ子さんが力の限り歌う。
自分が今、立っている足元を指しながら
「今 立ってるここが「道」になるのなら ここから始めればいい!♪」
と。
fra-foaはライブの度に毎回、新たなスタートを切っていることを直に感じた。
いつも瞬間、瞬間を精一杯生きている姿に感動する。
順番は忘れてしまったけど、「君は笑う、そして静かに眠る。」が始まる。
この辺からは拳を振りかざすことにも慣れて、ちさ子さんに私の気持ちが届くように力を入れて振っていた。
「「僕には何もない…。」なんて言葉で 逃げたりしたけど僕は 輝ける一瞬を 見つけるんだ♪」
私も輝ける一瞬を見つけていくよ!と。
そして、一番盛り上がったのはやはりこの曲、「澄み渡る空、その向こうに僕が見たもの。」
この曲のイントロが流れると、お客からさらに大きな歓声が!
この時ちさ子さんのテンションは最高潮で何かが憑いたような迫力があった。
マイクスタンドを高く掲げたり、体が壊れてしまうのでは?と思うほど飛び回ったり、腕を激しく振ったりしながら、体を折り曲げ、自分のすべての力を振り絞るように、まさに鬼気迫る迫力で歌ってくれました。
そしてその歌声から発せられるメッセージ
「僕の心は「何か」が欠けているから 無意識に人を傷つけてしまうんだ でも こんな僕にもまだ誰かの心に強く 刻める「何か」が与えられているとしたら♪」
そう、この曲によって私の心には「何か」が確実に刻まれ、私の中の「何か」を変化させたのです。
ちさ子さんはさらに歌います
「神サマのくれたこの体使って 生きてるこの喜びを歌うんだ あの空の青さや 太陽の温かさ 揺らめく木々の葉 こぼれる、光。♪」
生きている事の素晴らしさや喜びを実際に私の目の前で証明してくれています。
実はもう私は、この辺で目が潤んでいました(*^_^*)
そして、ちさ子さんはスピーカーの上に立ちみんなの思いを受け止めようと両手を広げ、
「いつかは消えるのなら 「生きている」愛しさや 悲しみや辛さまで 受け止めるんだ 僕はここにいるよ ちゃんと感じているよ!♪」
と、自分の胸を叩きながら、私たちをちゃんと感じている!と言ってくれています。
安心感と、一体感が私たちを包んでいきます。
曲が終わると割れんばかりの拍手が響きました。
その後の、曲間では隣から鼻をすする音が聞こえて来ました。
女の子のようです。
感動したのでしょう、私も危なく泣きそうになった。
ラストの曲は「宙の淵」でした。
「どうせいつか焼かれ この体も灰になるなら 使って使って使って使って使って使って 使い切って捨てるさ…♪」
と、本当にすべてを使い切ってステージは終わりました。
でも、アンコールがあるだろうと思っていたら、客電が点き始めました。
会場からざわめきがおこります。
「えっ?終わり?」とみんなが口々に話しています。
すると、どこからともなく手拍子が起きます。
みんなアンコールを要求しています。
当然私もアンコールを希望し、一緒に手拍子をします。
しばらくすると、また客電が落ちお客から歓声があがります。
もう一度fra-foaが登場し、たーぼーが
「さっきミスったブラインド・スターをやります」
といい、もう一度、ギターの入った「ブラインド・スター」を演奏して去って行きました。
しかし、曲を変えないと言うことは本当にアンコールはやるつもりが無かったのだろうか?
当然、もう一度アンコールの手拍子が鳴ります。
しかし、今度は客電は消えません。
しばらくすると、ライブハウスのスタッフが
「本日の公演は終了です」
と言いました。
お客は一度帰りかけますが、もう一度手拍子が始まります。
スタッフは困惑気味に何度も
「終了です。」
といっていましたが、鳴り止みません。
やはり時間が無いらしくて、私たちは強制的に追い出されるようにライブ会場を後にしました。
最近ではライブでのアンコールはある意味お約束となっているのがあたりまえで、客電が点きはじめたらみんな帰り出すことがほとんどだけど、この日はスタッフが終わりだと言っても、客はもっとfra-foaの曲が聞きたい!と心から思い、いつまでも手拍子は鳴り止みませんでした。
そんな状況をみてライブ中以外でも感動してしまいました。
でも、結局ちさ子さんはしゃべらなかったなー(T_T)ちさ子さんのMCも聞いてみたかったのに…
でも、ちさ子さんは歌で語ってくれたからいいか!
またの機会を楽しみにしていよう!
そういえば、ナンバガの演奏が終わった後は、fra-foaは食われてしまうのでは?と心配をしていましたが、終わってみればナンバガはナンバガの、fra-foaはfra-foaの良さがあって比べられるものではありませんでした。
この日は素晴らしい一日を過ごすことが出来ました。
また、絶対行くぞ!