文章
普段私たちは文章や会話によって、自分の考えや思いを伝えていると思います。
文章と会話は近いものがあると思っていますが、頭の中と文章との間はとても遠いものだと思います。
頭の中で思っていることは、言葉で考えているように感じるかも知れませんが、そこには感情やイメージ、過去の記憶、未来の想像など、ごちゃごちゃの情報が渦巻いていて、それぞれが断片的に、瞬間的に浮かんでは消え、浮かんでは消えしているように感じます。
これは自分だけなのでしょうか?
他人の頭の中を見ることが出来ないので、他の人もおそらくそうだろうという想像しか出来ませんが、自分が何を考えているか、頭の中をイメージするとそんな感じに思うのです。
なので、こうしたごちゃごちゃした頭の中の情報を、切り取って自分の思っていることに近い言葉を選んで文章にするという訳です。
だから、本当はちょっとニュアンスが違うのだけど、そういった物は仕方なく切り捨てて文章にしています。
ここで重要なのが、「文章に書いてあることがその人の考えをすべて表している訳ではない。」と読む側が認識しているかということだと思います。
そして、またその文章を読んだ人がその文章から読み取る情報というもの、すべて読み取れている訳ではない。ということです。
だからこうして自分が書いている文章も、自分の頭から、みなさんの頭に情報が届くまでには、とてつもない情報(思い)がこぼれ落ちて伝わっているということです。
そもそも「言葉」というのも、一人ひとりイメージしているものが違います。
例えば「赤」という言葉についても、赤の色のレベルは違う訳です。
例えばこの画像はWebページで使える赤の一覧ですが、人によって「赤」のイメージが違うでしょう。
さらに、この画像以外にも「赤」は沢山ある訳です。
またここで、色というのは光の反射の度合いが違うだけという話もありますが、長くなるのでやめておきます。
つまり、雑記を書くときに頭の中のごちゃごちゃした情報から、なるべく自分が思っていることに近い言葉を選んで、さらにみなさんが知っているであろう言葉を想像して、文章にしているのでなかなか大変ですね。というお話でした。