音楽
みなさん、音楽は好きですか?
自分は今はすごく好きなんですが、中学くらいまではほとんど興味が無かったです。
むしろ嫌いな部類だったかも知れません。
なぜかというと、もともと音痴だったのと、リズム感が無かったので、あまり好きではなかったです。(スキップ出来ませんでした。)
音楽の成績も悪く、テストなどでオーケストラの楽器の音を聞かされて、これはなんの楽器の音でしょう?
みたいのが特に苦手でした。
なので、自分のような音楽の成績が悪い奴は音楽をやるな。聞くな。と言われている気がしていました。
そんな感じで、自分は音楽とは縁が無い、音楽やるのは芸術肌の才能のある人たちのもの。というイメージでした。
そんな思いの中で音楽に興味をもつ切っ掛けになったのは、X-JapanのYoshikiが紅白に出ているのを見てでした。
それまでドラムという楽器自体あまり意識したこと無かったですが、なんかすごいなーと思っていたのを覚えています。
その辺からヴィジュアル系にはまりだし、ルナシーやラルクなどを好んで聞くようになりました。
でも、まだこの頃は音楽はアーティストがやるもの、芸術的なもの。と思っていました。
そんな考えのまま月日は流れ、社会人になっていました。
その頃世間で言うブラック企業に勤めていた自分は、死んだ目で仕事していました。
いよいよ仕事が嫌で嫌で仕方なくなってきた頃に、あるバンドに出会いました。
そのバンドは失礼ながら、演奏が超絶技巧だとか、洗練されているとかの、芸術性が高い音楽という訳ではありませんでした。
とにかく、感情をそのままぶつけてくる音楽でした。
でもその音を聞いたことで、自分の中の死んでいた感情が揺り動かされました。
それまでどちらかというと、演奏テクニックがすごい、曲が洗練されているとか
整った音楽を聴いていた自分は、音楽を聴いてすごいテクニックだなとか、
世界観のある曲だなとか、美しいメロディーだななど感じることはありましたが、
ここまで感情が揺さぶられることは無かったと思います。
おそらく過酷な労働環境で体力も精神力も弱っていたからなのかも知れません。
なんのために生きているのかも分からないような、感情も無くなりそうな時だった
からかも知れませんが、そのバンドから、焦り、不安、恐怖、無力感などの感情に
共感したのです。
こんな音楽があるのか。と思いました。
そこで自分はあらためて「音楽」とはなんなのだろう?と考えました。
では音楽がなぜ出来たのかを想像してみました。
おそらく、音楽の起源は今でいう民族音楽なのではないか。
人々は自分の感情をメロディーやリズムによって、コミュニケーションを取っていたのではないか?
言葉だけでは伝えられない、感情を共有するための1つの手段だったのではないか?
つまり、音楽の起源は「感情を共有するための手段」なのではないか。と思いました。
そして文明が進むと音楽はだんだんと芸術としての側面を大きくしていったのではないか?
そこに考えが至った時に、現在の音楽には2種類あるのでは?と思いました。
1つは「芸術としての音楽」
もう1つは「コミュニケーションとしての音楽」
そう思えた時、自分も音楽やっていいんじゃないか?と思えました。
自分は「コミュニケーションとしての音楽」をやれば良いと思えました。
たしかに、絵画などは芸術として扱われますが、別に私たちが落書きをしたって良いじゃないですか。
絵日記書いたって良いじゃないですか。
「コミュニケーションとしての音楽」が浸透していないから、音楽は敷居が高いもの、
一部の人達のもの、演奏技術が低い人はやってはいけないもの、のような認識があるように思います。
芸術としての音楽は確かにすばらしいけど、コミュニケーションとしての音楽があったっていいじゃない!
ということで、みなさんも音楽を始めてみては如何でしょうか?
というお話でした。